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0円店舗再生 第19回~尊敬すべき事業者たち 事務所やショールームではまず座らせる空間をつくる

更新日:2024年12月16日

19-1事例: OA通信サービス奄美

 

OA通信サービス奄美(鹿児島県奄美市名瀬伊津部町 代表 久野博さん)は、事務所向けのコピー機販売の会社。オフィス工事も手掛ける。久野さんからは新聞広告の反応が悪いという相談を受けた。

下左がその広告である。こうした広告ではどうしても自社名をトップに書きたくなる。


気持ちはよくわかる。しかしお客さんの視点から考えると、会社名よりも何をやってくれるのかが知りたいであろう。

そう思って右の広告を提案した。


当時奄美は世界遺産登録への機運が盛り上がっていて、ホテルや旅館、民泊といった観光関連の企業進出が増えつつあり、これが狙えるのではないかと考えた。

 

地元での長い実績、お客さんにとっては新天地での事業、これらをPRした。広告はとても効果があったと感謝された。


我々は事務所が気になった。確かに事務所ではあるが、県外からの来客も増えると思われ、ショールームを機能させましょうと提案した。

オフィスで使っていたコピー機を自分たちが使うためのみならず、お客さんにも見せられるようにしようとレイアウトを変更した。入口に商談スペースとその前にコピー機を、事務スペースとの仕切りにした。

事務スペースはやや狭くなったが、効率は上がった。

オフィスもお客さんのことを考えたら、店舗と同じ。

生まれ変わることができる。


久野さんは奄美の倫理法人会の幹事でもあった。

0円店舗再生の紹介をさせてもらい機会をいただき、奄美の多くの店舗へとつなげていただいた。とても感謝している。

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