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0円店舗再生 第24回~尊敬すべき事業者たち 酒屋ではレジを奥に配置する

更新日:2024年12月16日

8-2事例: 山八酒店

 

山八酒店(愛知県碧南市錦町 代表 杉本久弥さん)は、碧南天神会商店街の中にある老舗の酒屋である。本格的なワインセラー室を有し、かつ二階(現在は倉庫となっている)にも広い売場を持っている。


老舗である故に品揃えの奥行きも広い。長く年代を重ねたであろう珍しい商品も数多く在庫している。一般向けの酒販売はスーパーやディスカウント、インターネット販売に勝てないと、いち早く配達にかじを切った一方で、配達事業での薄利と手間は必ずしも経営を安定させるには至らなかった。


再度店舗としてのあり方を見直すべきではないか。店舗は常連客だけではなく広くお客さを受け入れる場所。配達を重視したために、店内には注文し入荷した商品、配達のために準備した商品、これらが店内に置かれ、お客さんが入るスペースすらなくなっていた。

改装前ビフォア

もう一度魅力ある店に戻りましょう。


店のつくりは高い質感と内装。長年の実績で取引先からの信頼も厚い。


改革には勇気が必要だ。改装を進めたら昨日とは違う日常を覚悟しなくてはならない。

経営は決して安泰ではなくテコ入れが必要だが、改革が成功するかもわからない。

 

改装前ビフォア図面(上が店内への入り口)

杉本さんはその葛藤に悩んでいた。従業員がどう思うかわからない。その不安もあった。

改装が終わったあと、杉本さんはこうすべきだったのに怠けていた自分を反省したと語られた。従業員の方も実際に一緒に改装に関わって、こんな店にしたいとずっと思っていたんですと言われた。


実はみんな変わりたかったのだ。

 

改装後アフター

次は二階フロアの再活用をと、次の改革に向けて夢は膨らんでいく。夢があれば、店舗は前へと未来へと進んでいける。

 

改装後アフター図面(上が店内への入り口)

 

 

 

 

 

 

 

 

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