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0円店舗再生 第40回~尊敬すべき事業者たち 酒屋ではレジを奥に配置する

8-3事例: 小川忠太郎商店 


小川忠太郎商店(秋田県湯沢市柳町 代表 小川一太郎さん)は、湯沢駅サンロード商店街にある酒の老舗。酒の販売に加え、ご当地品である稲庭うどんの全国発送を行っている。

 

稲庭うどんはこのエリアでは扱っている店舗は数多くあり、常連客以外は入りにくい店舗であった。

 

新規顧客に来てほしいという願いから、新規客の入りやすい店舗を提案した。

 

売場のほぼ中央にレジが位置していた。酒屋はレジを奥へ配置したい。店主が酒の説明をしやすく、お客さんもまたすぐに店員に尋ねたい時代には、レジがお客さんに近いつくりになっていた。

いまインターネットで多くの情報が得られる時代になった。お客さんは自分の知識や情報、自分の知らない商品を発見する楽しみを味わいたいとお店へ来ている。

そのためお客さんに売場や商品を先に見せる必要がある。売場で商品を探しているうちに、購買意欲は徐々に高まっていく。レジが近いと購買意欲が高まらないのである。


酒一つ一つの価値訴求も重要である。ぎっしりと並べた陳列では手にとってみるということも難しい。さらにラベルが壁のように埋め尽くされていては、お客さんの目にも入らない。

 

一本一本を大切に展示する。それがこうした嗜好品を求めるお客さんの心に刺さる。

 

大型店やインターネットと価格で勝負しようとせずに、売場と品揃え、買いたくなる展示が重要である。

欲しくさせることができるのが店である。

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