top of page
執筆者の写真

0円店舗再生 第56回~尊敬すべき事業者たち スーパーマーケット・コンビニ等の食料品店は大型店の真似をしない

事例12-4: 真茅商店

真茅商店(鹿児島県南九州市知覧町 代表 真茅孝一さん)は、知覧市の武家屋敷地域の出口にある。

地元客向けに食品や日用品を総合的に扱うコンビニの前身といえる店舗だった。

知覧の武家屋敷が有名になり、海外からも多くの観光客が押し寄せるようになった。同店はバス停前にあり、打合せ時にも多くの外国人が店を眺めていた。

この外国人客を店へ取り込むことはできないか?

しかし真茅さんが不安だったのが、地元のお客さんが離れてしまうのでは?だった。我々には自信があった。もし海外のお客さんが増えても地元のお客さんが店を見放すことはない。店の近くにはファミリーマートもできて、明らかに利便性では劣っている。この店へ来店されるお客さんは利便性を求めてではない。店主と会うために来ているのだ。商品が売れるのはその延長線上である。

「河童侍」をキーワードにして、水屋というコンセプトを決定した。水は外国人が求める。当時は中国系の観光客が多く彼らは常温の水しか飲まない。水に特化すればコーヒーもカップラーメン、カレーも水といえる。

真茅さんから、知り合いから東屋があるというので使えませんか?と提案があったので、店内へ設置した。


改装したアフターの店内

店舗外がすべてガラス面であったので、レジをガラス面から店内奥へ移動して、外側を開放的にした。

ガラス面へ、陸のゾーンを緑に、水のゾーンを青にして、カッティングシートを張りつけ、さらに遊び心を表現するフォトスポットに刀の画を張りつけた。

 

真茅さんは勇気を出して革新に取り組んだ。大手チェーンをずっと真似して品揃えに取り組んできたために経営も厳しくなっていく。地域商店には大手を真似ず独自性をもった未来が待っている。

Comments


bottom of page