8-1事例: 筒井商店
筒井商店(秋田県大館市東台 代表 筒井隆裕さん)は、もとはディスカウンターのフランチャイズ店舗。かつてはディスカウント店の人気があった時代が、今は品揃えや利便性が重視されて、ディスカウントイメージがお客さんのイメージを下げているなど、品揃え重視の時代に入っている。
そのため同店にとって店舗イメージの刷新は、最重要課題だった。
この店舗へと導いてくれたのが、大館商工会議所(課長 柴田宣史さん)だった。 柴田さんは同店のほかにも、多くの店舗事業者へお金をかけない店舗改善支援「0円店舗再生」を案内してもらい、実際に柴田さんと一緒に多くの店舗の改善を進めた。
同店のもっとも大きな変更は、入口すぐにあったレジ位置を店の奥(倉庫と通用口へ連結)へ移設したことだった。これによって正面ガラスからは店内がすっきり見えるようになった。
正面ガラスはもともとレジの背面にあったので、レジを移動させるとその後ろはメモの貼り付けなどでテープ跡がびっしり。市外エリアにもかかわらず鹿角市役所(産業活力課の班長成田靖浩さん)も車で約一時間かけて駆けつけてくれて、全員でガラス掃除を行った。
地方の公務員は地域のためなら惜しまず力を貸してくれる。
地方の良さでもある。頭が下がる。
それぞれの売場でイメージをつくり陳列にこだわった。外観はディスカウンターだが店内はセレクトショップに変化した。すでに酒の販売は、単品の安さ志向から、品揃えと売場の魅せ方の優劣へと変わっている。
中小企業支援は、誰と出会うかで結果は変わる。こういう出会いが事業者のその後を定めることになり、あらたなステージへと向かうことができる。
我々はこれを運命だと思っている。
同店はまだ次のステージへとチャレンジを進めている。店が変わるのはゴールではなく、あらたなステージへのスタートである。次のステージへと導いてくれる人と出会い続けることを願っている。
下は店のお留守番をしているワンちゃん(いつもかわいく吠えてお出迎えしてくれた)
改装前ビフォア上 下が店舗入口、すぐレジがある。 アフター下はレジが店右奥へ移動した
改装後の売場づくり
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