5-1事例: ヒツジヤ
ヒツジヤ(秋田県大館市長倉 代表 菅田家利さん)は、大館市の中心部にある大型店舗。大館市は鉱業や林業などで発展してきた場所。暮らしの豊かさに合わせて女性ファッションを提案し続けてきた店舗。しかしながら業績が厳しく、経営陣の交代などを進めており再建に向けた事業再生が必須になっていた。
我々は、今後のヒツジヤはどうあるべきか?を何度も議論し検討、若い女性にも支持される店舗でありたいという考えから、ライフスタイル店舗という方向性をもとに改革を進めることとなった。
価格帯の高い服を販売すると、来店頻度は低くなる。少ない来店機会を追い求めるのではなく、高い来店頻度で買われる生活スタイルに関連ある商品を増やし、これらの商品をクロスMDとしイメージを高めた陳列に進化することを進めた。
ショーウィンドウにもこだわり、服の陳列のみならず素材やカラー、用途などの関連性を追求した店づくりを進めた。
食品や雑貨、インテリア用品といった新たな商品を導入。来店頻度の高まる商品を軸にした女性向けのイベントも開催し、かつてない多くの来客を獲得した。
今後も進化し続けていくことを願う。
・改善前の売場ビフォア
高単価のアパレル専門店であり、服を前面に出した陳列となり、客数減の状況に陥っている。
・改善後の売場アフター
むしろ高価な服を目立たせないようにした。
つい壁面にボリュームを持たせがちな陳列を、あえて中央に小さな島のスペースを数多くつくった。
回遊性を高め、発見が楽しめる店舗とすることで、来店頻度向上と客単価アップを狙った。
今後も過去の成功体験にしがみつくことなく、あらたな顧客獲得に向けて喜んでもらえる店づくりを進めていただきたい。
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