top of page
執筆者の写真

0円店舗再生 第46回~尊敬すべき事業者たち 飲食店では、席につくまでを楽しませる

更新日:2024年12月16日

15-3事例: 壽味家(すみや)

 

壽味家(愛知県碧南市権田町 当時代表 角谷重信さん)は、地域に愛される和食店。コロナ禍も頑張って営業を続けてきた。原材料や燃料費も高騰し、手ごろな価格での和食店を営業し続ける限界を感じていた。

角谷さんはかねてから熟成魚に強い関心を持ち、江戸前熟成寿司の研究を熱心に行い、いつかは熟成寿司を提供したいと考えていた。

寿司は鮮度という概念ではなく、魚は熟成することでこそ素材の味が引き立ち、旨くなる。


熟成寿司は長い年月をかけて素材を熟成させていく。都市部では一貫千円を超える高級品である。都会ならともなく地方の和食店で受け入れられるのか?この葛藤がずっとついて回った。


我々は、熟成寿司という高級品を提供するお店はどうあるべきか?に向き合った。地元に愛されるお店も必要だが、地元が誇れる店はもっと必要である。

一貫一貫の熟成寿司をじっくり味わってもらう。そのコンセプトで店舗を作り替えた。

 

ビフォア(和食店のテーブル配置) 地元客には定番で安心のテーブル配置でもある


アフター(一貫一貫を味わうカウンターへ) あえて少人数のお客さんへコースを提供するスタイルへ

 

 

空間を流木アートを組み込んで演出した。

一貫一貫を味わってもらうために、雰囲気を高めること

 

熟成寿司を表現するために革新性の高いメニューへと変更した

 

今はこの熟成寿司を目当てに遠くからくるお客さんも増えている。いつか目指したいと思っていた角谷さんの夢はこうして始まった。しかしまだ始まったばかりである。


YOUTUBE 壽味家さんの改善の様子


Comments


bottom of page