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0円店舗再生 第63回~尊敬すべき事業者たち ファッション店ではライフスタイルへの提案が必要である


5-5事例: 神谷商事

 

神谷商事(愛知県碧南市錦町 代表 神谷昌宏さん)は、碧南市天神会商店街振興組合の理事長として、商店街の未来に危機感をもち、同エリアをてらまちウォーキング等の商店街全体でのイベントにも力を注いできた。

はじめて訪問した際、同社の事業が卸売り中心であるものの、この街で何かできないか?とイベントに尽力する姿を見せていただいた。部屋にはパソコンや撮影のサンプル。後継ぎである息子さんが企画した手ぬぐいなどが事務所内に雑然と置かれていた。

この街で何かしたいという神谷さんの願いに応えるために、この事務所(一軒家)を店舗化できないかと検討した。我々からの提案は、現在事務所として使用しているスペースを店舗にする、店舗入り口は玄関ではなく庭の通用口とする、そのために大がかりな作業が必要となるがどうか?

 

外から店内までの様子

 

神谷さんはチャレンジすると決断され、そこから作業が始まった。

 

事務所を隣の部屋へ移動する、パソコンの配線や本棚、多くの在庫、これらを引っ越し。隣とはいえ莫大な労力がかかる。そして庭は通路をつくるために植樹の伐採が必要。木を切って捨て石を並べ直し、入り口の段差をレンガでつくり、灯篭看板を塗り直しなど、約3カ月かけて着実に生まれ変わった。家の庭と通用口がおしゃれな店になった。

 

店内売場

 

神谷さんは、我々の提案に、とりあえずやってみる。結果はそれからだ と快諾していただいた。少し変わるのではなく、大きく変わること。大きく変わるには大きな勇気が必要になる。我々も絶対によくなれるという自信があった。それを神谷さんも信じてくれた。

それによってこの革新は実現できた。


下は今回の改装設計図面

 

おそらく日本にはないこのユニークな店、実際に新規のお客さんが来店されたという報告を聞いて、とてもうれしく思った。また後継ぎである息子さんが、この店舗の主役となり、地域をリードする存在となっていくと思われる。


YOUTUBE ビフォアアフター動画

 

 

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