top of page
執筆者の写真

0円店舗再生 第7回~尊敬すべき事業者たち 書店、文具店ではクロスMDが効果的

更新日:2024年12月16日

7-1事例: 国分進行堂

 

国分進行堂(鹿児島県霧島市国分中央 代表 赤塚恒久さん)は、印刷業と文具店を経営。企業向けの印刷業は年々不振になっているのを、一般消費者向けの文具店展開によって全体の収益を下支えしている。


文具店で扱う必需品は、100円ショップでの購入が一般的になり、その差別化のため商品の取り扱いに工夫が必要になっている。


文具のマーケットは、ギフト需要や面白文具の開発増加によって広がってはいるものの、書店が文具を扱うなど他業種での参入も増えている。店舗の革新が必要とされていた。 



改善動画(鹿児島県政番組 ふるさとかごしま より)


 改善後アフター 放射状に什器を配列

正面から奥へまっすぐに配置してあった什器を解体し長さを短くした。入口にあった大きな柱の形状に合わせてメインの主動線を設計し直した。

それにより、正面からも通路を歩きながらも、様々な商品が見えることになった。お客さんの滞在時間や発見する楽しみが増えた。

 

また、様々な文具を組み合わせて陳列、使用イメージを高める工夫(クロスMD)を進めた。

売場をわかりやすくするために、用途や目的に合わせたPOP(切る、貼る、遊ぶ、学ぶ)を加えた。

通常とは違う魅力的な売り場が出来上がった。

 

当初はレジ、相談コーナー、予約引き渡し、会計が別々に配置されていたが、こちらも一か所に統合した。店員さんの動き方などの効率を高めることにもつながった。


用途や目的を切り文字で表現

その文字に合わせて、チラシもリニューアル。たくさんの商品と割引率を表記するディスカウント型のチラシから、一品一品の価値を訴求するチラシへ変更した


リニューアルしたチラシ(こだわりの一品を見せる)


この取り組みは始まったばかりであるが、トライアルしながらも今の時代に自分たちがどう変わらねばならないか?を常に考えていくようになった。地道であるが確実に店舗を進化させている。

Comments


bottom of page