0円店舗再生 第75回~立松佛具木工業:展示会での製品はその世界観が創造できるかどうかで決まる
- 加藤剛
- 9月23日
- 読了時間: 2分
更新日:9月25日
立松佛具木工業(名古屋市中区松原 代表 立松紀善さん)は、1940年創業の佛具の製造業。愛知県の伝統的工芸品「尾張仏具」の技術から生まれた新たなインテリアブランド「cosaya」を立ち上げた

この「cosaya」ブランドの銘々皿は、木曾五木の一つ、こだわりの木曾サワラ材を一枚一枚職人が手仕事で仕上げている
このブランドをどう広めていくか?ホームページやSNSなどでPRしていても、実際に手に取ってその価値を感じてもらうことができず、販売に悩みもあった
ものづくりをされる方は、その技術や美しさに大きなこだわりがあったとしても、その製品を、どういった世界観で伝えていくべきか?実際のリアルな場所で人間が感じる直観的な感性にどう訴えかけられるか?についてはどうしても苦手である
展示会は取引の接点。にもかかわらず多くの製造業者では、製品の世界観が表現されておらず、基本的な構造や技術のみがPRされている。高度成長を続けていたかつては、あたらしい技術でどんどんPRできたものの、この20年間ですっかり変わってしまった。現代は人の心を動かさなければモノは売れない時代、世界観による価値訴求が必要である
展示会は1日から1週間ほどの短期決戦の場。より多くの取引が生まれる可能性があるにもかかわらず、無駄な造作にお金をかけて、製品が活かされていないのは残念である。お金をかけずとも工夫でブースは革新的に創造できる
海外の展示会はで確かにお金もかけるがとてもエキサイティングである。心が揺さぶられる。お金をかけたとしても、直感的な人の感性を揺り動かす展示ではなくなっているのが今の日本である。展示会の効果が生まれないからと惰性で出展している製造業者も多い。とても残念である
展示会ブースも商品陳列も同じ、人の心を動かせるかどうか?

吹上第一回酒蔵祭り(6月7日) 伝統工芸品ブースにて

こうして人の心を動かす展示が出来上がった、その効果は高かった

